院長メッセージ
ご家族に寄り添った治療サポートを
犬や猫たちへどこまで検査や治療をするべきかお悩みの方は多くいらっしゃると思います。細やかなコミュニケーションが難しいため、心配や不安になってしまうことも多くなってしまいます。
そんなご家族に寄り添い、ご希望をお伺いしたうえで、検査や治療をどのような方法でとるべきかを一緒に考え、出来る限りご希望に沿ったオーダーメイドの細やかな治療を心掛けております。
体調を崩して当院にご来院された犬や猫たちはもちろん、年齢や生活環境、基礎疾患や性格なども考慮に入れ、よりよい治療をご提案させていただきます。
ドングリ犬猫病院 獣医師
隠岐 京子
治療方針
安心、安全が最優先の治療に努めます
〜混合ワクチンについて〜
犬や猫もワクチン接種で予防のできる病気があります。ワクチン接種の副反応をなるべく少なくすることを考慮しながら、必要に応じてワクチン接種での病気予防もご提案いたします。また、1歳までの子犬、子猫についてはしっかりワクチン接種することをおすすめします。2歳以上の混合ワクチン接種については、WSAVAのワクチンガイドラインに準じております。犬は年1回の抗体価検査、猫は生活環境によって接種の必要性を判断いたします。
〜軟部外科について〜
働きや形が若干違いますが、犬や猫も内臓の種類は人と同じです。動物たちの中でも高齢化が進み、成人病や腫瘍にかかる確率が増えており、手術が必要になる場合もあります。肝臓、脾臓や消化管の腫瘍、猫の甲状腺機能亢進(こうしん)症や全身症状を伴う犬の胆のう炎などは手術をすることにより、生活が楽になる場合が多くみられます。どこまで処置をするべきなのか、どんな方法を取るのが良いかを相談しながら治療を進めていきます。外科治療は麻酔、手術、術後の治療の全てを確実に行うことが健康を取り戻すために必要です。退院まで気を抜くことが出来ません。
〜麻酔について〜
外科手術には全身麻酔は必ず必要となります。全身麻酔は手術される本人に『痛みや恐怖を与えないこと』と、獣医師側には『手術がしっかり出来るように動かないでいてもらうこと』が目的になります。100%安全な麻酔薬はありませんが、手術目的、時間や動物の種類、基礎疾患の有無により、さまざまな薬剤を組み合わせることや局所麻酔を併用して、術後に無事に目を覚まし、痛みが残らないように最大限努力いたします。
〜入院について〜
長時間にわたる治療の場合、入院が必要となる場合があります。入院が必要な治療は、点滴だけではありません。ごはんを食べることが出来なければ、鼻、食道や腸から流動食が入れられるようにチューブを装着することもあります。できる限り生きるために必要なエネルギーは、なるべく栄養を腸から吸収できるように努めます。また、回復すればチューブはすぐに抜くことができます。